10月3日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
今週の市場で最も注目されているのは、米政府機関の一部閉鎖の問題であり、重要な経済指標の発表に影響が出始めています。本来本日予定されていた米新規失業保険申請件数は延期され、さらにこの状態が続けば明日の米雇用統計も発表が見送られる可能性が高まっています。次回の米FOMCに向けた判断材料が不足することは不安要素ではありますが、市場の大方はすでに25bpの利下げを織り込んでおり、その点での波乱は小さいとみられます。一方で、中長期的な影響については不透明感が強まっており、ホワイトハウスは連邦職員の解雇が差し迫っていると警告を発しています。つなぎ予算が成立したとしても、全職員が復職できるかは疑問視され、今後の雇用統計をかく乱する要因となる可能性があります。
足元の株式市場は比較的落ち着いた動きを見せており、日経平均株価は米国株高や連敗の反動を背景に反発しました。半導体関連株の上昇も支えとなり、一時は心理的節目の4万5000円を上回る場面もありましたが、買い一巡後は上値の重さも意識されました。TOPIXは続落しており、業種間で明暗が分かれる展開となっています。医薬品株や非鉄金属株、精密機器株などが堅調だった一方で、金属製品株など一部には売りが優勢でした。為替市場ではドル・円が147円台前半で推移し、前日までのドル安基調が一服する形となっていますが、やや円高方向への意識も残っている状況です。
今後の株価については、テクニカル面では4万5000円前後が心理的な節目として意識されやすく、これを明確に上抜けられるかどうかが上値追いの条件となりそうです。半導体や精密機器といった主力セクターに資金流入が続けば一段高の可能性がありますが、短期的には戻り売り圧力も想定されます。ファンダメンタル面では、米政府機関閉鎖の長期化による経済統計の混乱や雇用情勢への影響がリスク要因となり、FOMCの政策判断にも不透明感を与える可能性があります。そのため、当面は米議会動向と政府機関閉鎖の行方をにらみつつ、国内では企業業績や外部環境次第で上下に振れやすい展開が続くと予想されます。