11月26日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
今日の株式市場は、米国株の続伸や利下げ期待の高まりといった外部環境の追い風を受けて買い先行で始まりました。特に半導体やAI関連の一角が主導し、日経平均は寄り付き直後に大きく上昇する場面が見られました。ただ、その後は戻り待ちの売りに押され、時間外の米株価指数先物が下げたことも重なって、上値の重さが意識されました。最終的には前週末終値近辺でのもみ合いとなり、方向感に欠ける展開だったと言えます。業種別では非鉄金属や鉱業、医薬品、紙パルプなどに買いが入り、物色の広がりは一定程度見られたものの、市場全体としては積極的に上値を追う雰囲気にはなりにくかったようです。
この先の株価の動きをテクニカル的に見ると、短期的にはレンジ相場が続くと思われます。重要な移動平均線や出来高の節目を挟んだ上下の攻防が続き、ボラティリティは高めに推移する可能性があります。上抜けが確認されれば短期トレンドの回復につながりやすく、特にハイテクやAI関連の値がさ株が牽引する形で上昇が加速する余地があります。一方、主要サポートを割り込むとポジション調整の売りが加速しやすく、短期的な下振れリスクが高まります。
ファンダメンタル面では、基調は「政策期待と限定的な実体データの混在」で、当面はFRB関係者の発言、CMEの織り込み、ブラックフライデーや消費者信頼感などの消費指標、そして企業決算が相場を左右します。利下げ期待が現実味を帯びればリスク資産に追い風となる一方、実体経済の弱さや債券入札の需給悪化が表面化すればリスクオフに転じやすいでしょう。したがって中長期的には、年末商戦の実績と来期業績見通しが確認できるまでは方向感は限定されるでしょう。
今の相場は「材料に敏感だが持続力に欠ける」状況です。短期的なイベントや発言で急騰・急落が起きやすく、実体経済を示す最新データが乏しいため、トレンドが定着しにくいという性格が強まっています。週末にかけてブラックフライデーや消費関連の実データ、主要企業の決算や米債入札の結果が出揃えば、ようやく年末に向けた方向性が見えやすくなるでしょう。
