12月17日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
今日の東京株式市場は、前日の米国株安や円高基調を背景に売りが先行し、日経平均は大幅続落となりました。取引時間中には戻りを試す場面も見られましたが、米雇用統計を控えた様子見姿勢が上値を抑え、終日重い展開が続きました。業種別では非鉄金属や証券株など幅広い業種が下落し、全体としてリスク回避ムードが優勢でした。米国株市場も雇用統計待ちのなかで成長懸念が意識され、ハイテク株を中心に軟調な動きが続いており、こうした流れが東京市場にも波及した格好です。為替については、ドル円が方向感を欠きつつも、円高警戒がくすぶる展開となっており、輸出関連株の戻りを限定的なものにしています。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が節目の5万円を割り込み、短期的なトレンドは下向きに傾いているとみられます。移動平均線との乖離も拡大しており、戻り局面では上値の重さが意識されやすい状況です。一方で、急落後とあって短期的には自律反発の余地も残されています。
ファンダメンタル面では、米国の金融政策が利下げ局面に入るとの見方が中長期的には株式市場を下支えすると考えられるものの、足元では米雇用情勢や景気減速への懸念が強く、重要指標の結果次第でボラティリティの高い展開が続きそうです。当面は、米雇用統計をはじめとする経済指標の結果を見極めながら、下値を探る動きと戻り売りが交錯する不安定な相場が想定されます。
