5月18日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
また、今回は単なるテクニカルな調整というより、中東情勢の長期化懸念と原油高、さらに米国のインフレ再燃懸念が複合的に意識された点が特徴的です。NY原油先物が103ドル台まで上昇し、米10年債利回りも4.5%台へ上昇するなかで、「高インフレ・高金利の長期化」というシナリオが改めて警戒されました。市場では米中首脳会談をきっかけに、中国による米国産原油輸入拡大が中東情勢に新たな思惑を生んでいるとの見方もあり、地政学リスクが簡単には後退しないとの空気が強まっています。
為替市場ではドル円が158円台後半まで上昇しましたが、ドル全面高の割には円安進行の勢いはやや鈍く、ユーロ円やポンド円が弱含む展開となりました。158円突破で上値余地は意識される一方、政府・日銀による為替介入への警戒感も強く、週末の薄商いでは神経質な値動きが続きそうです。円安自体は輸出株には追い風ですが、現在は原油高や金利上昇による悪影響のほうが強く意識されており、以前ほど素直に株高材料として受け止められていない印象があります。
これからの動きをテクニカル的にみると、日経平均が短期間で急騰していた反動が大きく、まずは6万1000円前後から6万円近辺までの下値固めが意識されそうです。特に本日のように高値から1700円超下落する場面があったことで、短期筋の利益確定売りはもうしばらく続く可能性があります。ただ、騰落銘柄数を見ると全面安というほどではなく、TOPIXの下げも限定的であることから、相場全体が崩れたというよりは、過熱していたAI関連中心に資金調整が入っている段階とも考えられます。
ファンダメンタル面では、米国景気そのものは依然として底堅く、AI投資拡大の流れも継続しているため、中長期の日本株上昇トレンド自体はまだ崩れていないとみられます。ただし、米インフレ再加速によるFRBの高金利長期化、原油高、中東情勢の不透明感、そして国内長期金利上昇という複数の悪材料が重なっているため、これまでのような一本調子の上昇相場からは徐々に変化しつつあります。短期的にはボラティリティの高い調整局面が続きやすく、6万円前後では押し目買いと利益確定売りが激しくぶつかる展開を想定しています。ただ、中長期では企業業績や海外資金流入への期待が残るため、急落局面では再び買いが入りやすく、調整を挟みながら上昇基調を維持する可能性が高いでしょう。
