4月28日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
もっとも、業種別では33業種中20業種が下落しており、指数の上昇ほど市場全体が強いわけではない点にはやや注意が必要です。電気機器や非鉄金属など半導体関連やAI需要に絡む銘柄群が買われる一方で、広範な銘柄に資金が波及している状況ではなく、物色の偏りが引き続き見られる相場だったと言えます。また為替は1ドル=159円30銭前後と朝方よりやや円高方向に振れ、ドル売りが優勢となる場面も見られましたが、この程度の円高は株式市場の上昇基調を大きく崩すものではなく、為替面は現時点では補助的な材料にとどまっている印象です。
足元では中東情勢が依然として大きな不確定要因となっています。イランがホルムズ海峡の再開などを含む新たな提案を提示したことが投資家心理の改善につながり、本日の上昇の背景の一つとなりましたが、米国が求める核問題の扱いについては依然として隔たりが大きく、情勢は予断を許さない状況です。今後の米国側の対応やロシアとイランの関係強化の動き次第では、再び地政学リスクが意識されやすく、原油価格や為替を通じて株式市場に影響を及ぼす可能性があると考えられます。
一方で、世界的なAI需要の拡大や米メガテック企業の決算への期待が株式市場の強い支えとなっていることも確かです。特に半導体やフィジカルAI関連銘柄への資金流入は依然として顕著であり、中東情勢という不安材料がありながらも株価が高値を更新し続けている背景には、このAI主導の成長期待の大きさがあると感じられます。今週は主要中銀の金融政策や米ハイテク企業の決算発表を控えており、材料の多い神経質な相場環境が続く可能性が高いと思われます。<.div>
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が明確に6万円台を回復し、しかも終値ベースで定着したことは極めて強いシグナルです。上昇トレンドは依然として崩れておらず、押し目待ちの資金も多いとみられるため、短期的には6万円前後が下値支持線として意識されやすく、仮に調整があっても5万9500円前後までの押しは健全なスピード調整の範囲に収まる可能性が高いと考えられます。ただし、高値更新後の初動局面にあるため、急ピッチな上昇の反動による短期的な利益確定売りやボラティリティの上昇には警戒が必要です。
ファンダメンタル面では、AI関連需要の拡大と米ハイテク企業の業績が引き続き最大の上昇要因となりそうです。これに加え、中東情勢が大きく悪化しない限りは投資家心理が維持されやすく、株式市場の基調は強気を維持しやすいと見ています。ただし、地政学リスクの再燃や原油価格の急騰、あるいは米金融政策の引き締め方向への変化があれば、相場は一転して調整色を強める可能性もでてきます。
