5月19日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
もっとも、急落局面では押し目買いも入り、後場は下げ渋る動きとなりました。これまでの急ピッチな上昇に対するスピード調整の色合いが強く、パニック的な売りというよりは、利益確定とポジション調整が中心だったように感じられます。ただ、値下がり銘柄数が大きく上回っていることからも、市場全体にはややリスク回避姿勢が広がっていたといえそうです。輸送用機器や繊維など景気敏感株も売られており、半導体関連だけの下落ではなく、幅広い銘柄に売りが波及した点は気掛かりです。
為替市場では、ドル円が158円台後半で底堅く推移しました。米物価指標の強さを背景にドル買い基調が継続していることに加え、日本側では財政拡張への警戒感から円売りも入りやすくなっています。もっとも、159円台では依然として為替介入への警戒感が強く、積極的に上値を追う動きにもなりにくい状況です。ただ、押し目でもドル買い意欲が強く、為替面では円安トレンド自体はまだ崩れていない印象があります。この円安基調は本来であれば日本株の支援材料ですが、足元では米金利上昇や地政学リスクへの警戒の方が強く意識されているようです。
これからの動きをテクニカル的にみると、短期的な調整局面入りが意識されます。日経平均はここまで急速に上昇してきた反動が大きく、利益確定売りが出やすいタイミングにあります。6万1000円近辺を一時割り込んだことで、目先は6万円前後が重要な下値支持線として意識されそうです。一方で、押し目では買いも入り始めており、過熱感の解消が進めば再び切り返す余地は残されています。移動平均線との乖離も徐々に縮小しつつあり、短期的には乱高下を挟みながら値固めを行う展開が想定されます。
ファンダメンタル面では、依然として円安や国内企業業績の底堅さは株式市場の支援材料です。ただ、米国のインフレ再加速懸念による金利上昇、中東情勢の不透明感、原油高など外部環境には警戒が必要です。特に米長期金利がさらに上昇する場合は、世界的にハイテク株への逆風となり、日本市場でも半導体関連中心に調整が長引く可能性があります。ただし、日本企業全体の業績悪化が広がっているわけではなく、押し目では中長期資金の買い需要も期待できるため、現状は強気相場の中での健全な調整局面という見方が基本になりそうです。
