6月15日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
朝方から半導体やAI関連銘柄を中心に幅広い買いが入り、キオクシア、東エレクトロン、アドバンテストなど指数寄与度の大きい銘柄が相場を牽引しました。海外短期筋による先物買いも加わり、日経平均は前場に一時6万7000円台を回復する場面がありました。もっとも、後場に入ると急ピッチな上昇に対する利益確定売りが優勢となり、さらに米スペースX上場後の市場評価を見極めたいとの慎重姿勢も見られたことで上値はやや重くなりました。それでも終日高値圏を維持し、6営業日ぶりに5日移動平均線を上回って取引を終えた点は評価できる内容だったと思います。
今回の上昇の背景には、中東情勢の緊張緩和期待による原油価格の下落があります。市場はこれまで懸念していたインフレ再燃リスクの後退を好感し、米長期金利の低下とともにグロース株へ資金を戻す動きを強めました。実際にはイラン情勢について同様の発言が過去にも繰り返されており、楽観視し過ぎることはできませんが、市場は「最悪のシナリオ回避」をひとまず織り込み始めている印象です。
為替市場ではドル高基調が維持されており、ドル円も底堅く推移しています。リスクオン局面では円売りが入りやすく、日本株にとっては追い風となります。輸出関連企業の業績期待を支える環境が続いていることも、今回の上昇を後押しした要因の一つといえるでしょう。
ただし、市場全体を見ると強弱が混在している面もありました。半導体関連が大きく買われる一方で、太陽誘電や村田製作所など電子部品株には利益確定売りが出ており、銘柄によって資金の選別が進んでいます。値上がり銘柄数が154と広範囲に買われたものの、全面高というよりはAI・半導体主導の相場のように感じました。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が5日移動平均線を回復したことで短期的な売り圧力はかなり軽減されました。次の焦点は本日の高値圏である6万7000円近辺とSQ値の6万6698円を明確に突破できるかどうかです。ここを上抜ければ再び最高値更新を目指す展開が視野に入ります。一方で急騰後でもあり、短期的には6万5000円台前半までの押し戻しや利益確定売りが出る事も頭に入れおく必要があります。
ファンダメンタル面では、中東情勢の沈静化、原油価格の安定、AI関連投資の継続、そしてドル高・円安基調が維持される限り、日本株には追い風が続くと考えられます。特に米国の半導体需要やAI投資サイクルに変化が見られないことから、主力の半導体関連株は引き続き相場の中心になりそうです。ただし、今後の相場は「和平期待」が前提となっているため、中東情勢が再び悪化した場合には原油高とリスク回避の動きから急速な調整に転じる事が考えられます。
短期的には過熱感からの押し目を挟みながらも上方向を試す流れが優勢と見ます。6万5000円台を維持できれば再び6万7000円台への挑戦、さらにその先の高値更新も期待できる状況であり、現時点では調整局面は押し目買いが入りやすい地合いが続くでしょう。
