7月9日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
市場全体では、中東情勢の悪化も投資家心理を冷やしました。ホルムズ海峡周辺での緊張が再び高まり、原油価格は73ドル台をうかがう水準まで上昇しました。エネルギー価格の上昇は世界的なインフレ圧力を高める要因となるため、金融政策への影響も警戒されています。また、前日の米国市場では貿易赤字の拡大による景気減速懸念に加え、韓国サムスン電子の決算が市場期待に届かなかったことで世界的に半導体関連株が売られ、ナスダック指数も軟調に推移しました。こうした海外市場の流れを引き継ぎ、東京市場でもAI・半導体関連株を中心に売り圧力が強まりました。一方で、米FOMC議事録ではFRBが依然としてインフレ警戒姿勢を維持しているかどうかが焦点となるものの、その後に発表された弱めの米雇用統計やFRB高官の発言は反映されていないことから、市場は議事録の内容を慎重に見極める姿勢を強めています。
外国為替市場では、ドル円は1ドル=162円前後で推移しました。東京時間にはドル買いが先行したものの、その後はやや円高方向へ振れる場面もあり、ドル高の勢いは一服しました。ただ、政府の骨太方針を巡る財政悪化懸念や長期金利の上昇観測を背景に円を積極的に買い進める動きも限られ、ドル円は162円台前半で底堅い値動きとなりました。また、ユーロドルは1.14ドル台前半まで持ち直し、ドル買い一辺倒だった流れにも変化がみられています。為替市場では、この後公表される米FOMC議事録を控えて様子見姿勢が強く、内容次第ではドル円が再び大きく動く可能性も意識されていました。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が心理的節目の6万7000円を割り込み、終値でも安値引けとなったことで短期的な下落トレンドが鮮明になっています。移動平均線との乖離も拡大しており、目先は戻り売りが出やすい地合いが続く可能性があります。ただ、3日間で3000円近い下落となったことから、RSIなどのオシレーター系指標は売られ過ぎの水準へ近づきつつあり、自律反発が入るタイミングも意識されそうです。まずは6万6000円台で下げ止まれるかが焦点となり、反発局面では6万8000円台から6万9000円近辺が上値抵抗として意識されるでしょう。
ファンダメンタル面では、中東情勢の動向や原油価格の上昇、米FOMC議事録を受けた米金融政策への見方、米長期金利やドル円相場の変動が引き続き東京市場の方向性を左右するとみられます。加えて、半導体関連株が下げ止まり、米国株が安定を取り戻すことができれば、日本株にも押し目買いが入りやすくなるでしょう。一方で、中東情勢がさらに悪化し、原油高や米長期金利の上昇が続くようであれば、リスク回避姿勢が強まり、日経平均はもう一段の調整局面を迎える可能性があります。短期的には神経質な値動きが続くとみられますが、外部環境の落ち着きとともに下値では押し目買いも入りやすくなり、徐々に底固めへ向かう展開が予想されます。
