9月4日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均が75日移動平均線を大きく下回っていることから、短期的にはまだ下値を警戒する必要があります。
4日続落となったことで売られ過ぎ感は徐々に強まっていますが、下落途中での自律反発にとどまる可能性もあります。
まずは本日の安値6万3772円近辺を維持できるかが重要で、ここを明確に割り込むようなら、6万3000円台前半、さらに6万2000円台まで調整が深くなる可能性があります。一方、6万4000円台を維持しながら反発し、6万5000円台を回復してくれば、短期的な底打ち確認につながりやすくなります。
したがって、現時点では急落後の反発を狙う局面というより、まず下値を固められるかを確認する段階と考えたほうがよさそうです。
ファンダメンタル面では、明日の米雇用統計が最大のポイントになります。雇用関連指標が弱く、米国の利下げ期待が強まれば、米長期金利の低下を通じて米国株、特にハイテク株には追い風となり、日本株も反発する可能性があります。ただし、その場合でも円高が同時に進めば、日本の輸出企業にはマイナスとなるため、米国株高がそのまま日経平均の大幅上昇につながるとは限りません。逆に米雇用統計が強く、米金利上昇と円安が進めば、日本株にはプラス材料となりますが、現在は米金利上昇そのものが世界的な株式市場のバリュエーションを圧迫するリスクもあります。
明日の米雇用統計次第では大きく方向が変わる可能性がありますが、テクニカル的にはまだ下向きの圧力が優勢です。
ただし、原油高と米長期金利の上昇が一服していることは明るい材料であり、6万3000円台を維持できれば、来週にかけて自律反発へ転じる可能性も十分あります。
反対に、ドル円が156円台へさらに円高が進み、日経平均が6万3000円を割り込む展開になれば、今回の調整は単なる押し目ではなく、上昇相場の一段深い調整局面へ移行したと判断する必要がありそうです。目先の日経平均は6万3000円台後半から6万5000円台を中心とした不安定な値動きが考えられます。
特に気になるのは、前日の米国株が反発し、米長期金利も上昇一服、さらに原油価格も92ドル台から90ドル割れまで落ち着いてきたにもかかわらず、日本株の戻りが非常に弱かったことです。これまでは米国株高や半導体株高がそのまま日本株の買い材料になりやすかったのですが、現在はそれだけでは買いを維持できなくなっています。8月まで大きく上昇してきた反動に加え、中東情勢、金利、為替、そして高値圏で積み上がったAI・半導体株のポジション調整が重なっており、投資家がかなり慎重になっている印象です。
為替市場では、ドル円が157円台まで円高方向に進んでいます。160円台半ばまで上昇したところから157円台まで短期間で円高が進んでいるため、輸出関連企業の業績期待には逆風となります。さらに、160円台での為替介入への警戒感、日銀の利上げ観測、国内長期金利の上昇による日米金利差縮小観測などが重なっており、これまで日本株を支えてきた「円安・企業収益改善」という構図が弱くなっています。特にドル円の1週間ボラティリティーが急上昇している点は重要で、円キャリー取引の巻き戻しが起こりやすくなっています。157円という水準を維持できるのか、さらに156円近辺まで円高が進むのかは、今後の日本株を見るうえでもかなり重要になりそうです。
