9月7日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均は6万4000円近辺まで急速に下落した後、6万5000円台を回復しており、短期的には売られ過ぎの修正局面に入ったと考えられます。特に6万4000円前後が目先の下値支持として機能するかが重要です。ここを維持できれば、まず6万5500~6万6000円程度までの戻りを試し、その上では6万6500~6万7000円近辺が次の上値抵抗帯になると見ます。ただし、6万5000円を回復しただけでは下落トレンドが終了したとは判断できません。6万6000~6万7000円台を明確に突破して初めて、今回の下落が一巡したとの見方が強まりやすくなります。逆に6万4000円を再び割り込むと、今回の反発が単なる自律反発だった可能性が高まり、6万3000円台、さらに6万2000円台まで下値を探る展開も警戒が必要です。
ファンダメンタル面では、米金融政策と円相場が最大のカギになります。米長期金利が低下し、FRBの金融引き締め懸念が後退するなら、AI・半導体を中心としたグロース株には再び資金が入りやすくなります。一方、日本では9月の日銀利上げ観測と年内の追加利上げ観測が円高圧力として残るため、これまでのように「円安+ハイテク株高」で日経平均が一気に上昇する環境ではなくなりつつあります。そのため、短期的には米雇用統計をきっかけに上下に大きく振れる可能性がありますが、基本シナリオとしては6万4000円台を底固めしながら6万6000~6万7000円方向への戻りを試す展開が予想されます。ただし、円高が一段と進行し、米金利も再上昇する場合は戻り売りが強まりやすく、再び6万4000円を試す事も考えられます。現時点では「急落後の反発」と見るのが妥当であり、本格的な上昇再開を確認するには、日経平均の6万6000~6万7000円台回復と、TOPIXを含めた市場全体への買いの広がりを確認したいところです。
ただし、今回の反発をそのまま本格的な上昇トレンドへの復帰と判断するのはまだ早いと見ています。TOPIXはわずか1.19ポイント高にとどまり、33業種のうち上昇したのは11業種、下落は22業種でした。つまり、日経平均の806円高ほど市場全体が強かったわけではなく、ソフトバンクグループなど一部の指数寄与度の高い銘柄に買いが集中した面がかなり大きいです。ここは今日の相場を見るうえで重要なポイントです。日経平均だけを見ると非常に強い反発ですが、TOPIXや業種別の動きを見ると、まだ全面的なリスクオンとは言い切れません。
さらに、為替市場では円高が進んでおり、ドル円は156円台前半で推移しました。今週は日銀の追加利上げ観測が強まる一方、米国では利上げ観測が後退する場面が出てきたことで、日米金利差の縮小を意識した円買いが入りやすくなっています。特にドル円の1週間ボラティリティーが一時13%台まで上昇し、円高方向へのヘッジ需要も強まっていることは気になります。ドル円がさらに155円台、場合によっては154円台へ下落するようなら、日経平均にとっては輸出企業の業績期待を抑える要因になり、今回の反発局面でも自動車など輸出関連株が戻り切れない可能性があります。一方で、円高は輸入コスト低下や内需株にはプラスに働くため、今後は日経平均よりもTOPIXの方が相対的に底堅くなる展開も考えられます。
