9月26日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
本日9月25日の東京市場は、前日の海外安やFRB高官の慎重発言で朝方に売りが先行したものの、円安の進行と資源関連の堅調さを受けて押し目買いが入り、日経平均は前日比124円62銭高の45,754円93銭と続伸しました。
マーケットはドル高基調に敏感に反応しており、昨晩のドル円148円90銭台までの上昇を受けて東京市場では149円手前での売りが意識され、午前に148円56銭までの押しが入った後も148円台半ばを維持する場面が続きました。ユーロドルは1.17台での下落から1.1754まで戻したものの戻りは限定的で、ドル全面高の色合いが強く残っています。
業種別には非鉄金属、石油・石炭製品、電気・ガスが強く、輸出・資源関連が物色される一方で精密機器や一部の鉄鋼などは調整がみられ、値上がり銘柄が多数を占めるなかでセクター間の明暗が分かれる展開でした。
個別では東エレク、ソニーG、TDK、ディスコ、住友鉱といった大型・資本財が堅調で、為替追い風を受ける輸出関連が相場を下支えしました。投資家は米指標やFRB関連の発言をにらんだ短期のポジション調整を続けており、材料難の中でも上値追いと利食いのせめぎ合いが続いています。
今後の株価の動きをテクニカル的に見ると、日経平均が連日の史上最高値圏で推移しており短期トレンドは上向きながらも過熱感が出始めています。
主要移動平均線は上向きで45,000円台を下支えにしているため押し目買いの余地は残るものの、RSIや出来高動向に過熱シグナルが出れば短期的なリスクオフで40〜200ポイントの調整が想定されます。ドル円は148.5〜149.0円のレンジを抜けて149円台での定着が確認されれば、追加の円売り・輸出企業の業績期待で日本株の上値余地が拡大しますが、149円台での心理的節目をきっかけに政府・日銀の口先介入観測が強まると上昇は急速に鈍るリスクがあります。
今晩のGDP確報や耐久財受注、新規失業保険申請件数などの指標が予想を大きく上回れば米金利上昇とドル高が進み株式には逆風、逆に弱めの結果なら利下げ観測が強まりリスク資産には追い風となります。
国内要因では総裁選や財政政策の方向性、企業決算のサプライズが重視され、政策期待が続く限りは下値は限定されやすい一方で、世界的な金利動向や地政学・財政不安の高まりは一気にセンチメントを悪化させ得ます。
結論としては、短期はイベントドリブンでボラティリティが高まる局面が続くため、押し目での段階的な買いを基本に、米指標と為替の動きでトレードサイズを調整する慎重な運用が妥当とおもわれます。