11月28日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場
27日の東京株式市場では、前日の米国株高と長期金利の低下を追い風に、日経平均は大幅に続伸し、再び5万円台を回復しました。特に半導体関連や電気機器、非鉄金属といった景気敏感株・ハイテク株に買いが入り、寄り付き直後には上げ幅を大きく広げる場面も見られました。その後は戻り待ちの売りに上値を抑えられる場面もありましたが、全体としては堅調な推移となりました。ただし、売買はやや薄く、金利や為替の先行きに対する不透明感もあって、一段の上値追いには慎重さも残っています。
ここからの株価の動きをテクニカル的に見ると、日経平均は5万円という心理的節目を回復したことで、短期的な上昇トレンドは維持されやすい状況です。移動平均線も上向きを保っており、押し目では買いが入りやすい地合いと考えられます。ただし、足元の上昇ピッチはやや速く、RSIやストキャスティクスといったオシレーター系指標では過熱感が出やすい位置にあるため、短期的には5万円前後でのもみ合いや調整を挟みながらの推移になる可能性が高いでしょう。
ファンダメンタル面では、米利下げ期待の継続と長期金利の低下は株式市場にとって追い風です。また、日本株に関しては企業業績の底堅さや株主還元強化への期待も引き続き支え材料となりやすいでしょう。一方で、為替の変動リスクや、日銀の金融政策修正観測が再び強まった場合には、相場の重しになる可能性があります。そのため、基調としては堅調ながらも、材料待ちのなかで神経質な値動きを繰り返しつつ、徐々に上値を試す展開になると予想されます。短期的な過熱感に注意しながらも、中期的な上昇トレンド自体は維持されやすい局面とみられます。
