6月5日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
市場心理を冷やした要因としては、前日の米国株安に加え、中東情勢への警戒感が挙げられます。米国とイランの協議進展期待はあるものの、依然として局地的な軍事衝突が続いており、市場は楽観一色にはなれていません。原油価格も95ドル前後の高水準を維持しており、インフレ再燃や金利高止まりへの懸念が投資家のリスク選好姿勢を鈍らせています。米10年債利回りも高水準で推移しており、株式市場にとって追い風となる環境には至っていません。
業種別では情報通信や非鉄金属、半導体関連など足元の相場を牽引してきた銘柄群への利益確定売りが目立ちました。一方で、日銀が6月会合で追加利上げに踏み切る可能性が意識されたことで銀行株には買いが入り、相場全体の下支え役となりました。物色の流れにも変化が見られ、これまでの成長株中心の相場から金融株などへの資金シフトが一部で進み始めている印象です。
為替市場ではドル円が一時160円台を回復したものの、日銀利上げ観測の高まりを受けて159円台半ばまで円高方向に振れる場面がありました。依然として160円近辺にはオプション絡みの大きな防戦ラインが存在しているとみられ、短期的には大きな方向感が出にくい状況です。ただし、日銀の政策修正観測が続けば円高圧力が強まりやすく、輸出関連株にはやや逆風となる可能性があります。
これからの動きをテクニカル的にみると、日経平均は前日の急騰分に対する調整局面入りと考えられます。ただ、今回の下落でも6万7000円台を維持しており、上昇トレンドそのものが崩れたわけではありません。短期的には6万6500円から6万7000円付近がサポートとして意識されやすく、この水準を維持できれば再び高値を試す展開も期待できます。一方で、米雇用統計や中東情勢次第では利益確定売りが続き、6万6000円近辺までの調整も視野に入ります。
ファンダメンタル面では、日本企業の業績拡大期待やAI・半導体関連への中長期資金流入は引き続き相場を支える要因です。しかし、原油高の長期化、米金利高止まり、中東情勢の不透明感に加え、日銀の利上げ観測による円高圧力など懸念材料も増えています。短期的には米雇用統計とその後の米長期金利の動向が最大の焦点となりそうです。雇用統計が市場予想を下回り金利低下につながれば株式市場には追い風となり、日経平均は再び史上高値圏を試す可能性が高くなるでしょう。逆に強い結果となり米金利上昇が続く場合は、高値警戒感も重なってしばらく調整色の強い相場が続くと予想されます。全体としては上昇トレンド継続の中での健全な調整局面との見方を維持したいところです。
