8月25日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
本日は前週末の米国株が堅調だったにもかかわらず、東京市場では積極的な買いが続きませんでした。これは、エヌビディアの決算発表やジャクソンホール会議を控え、投資家が新たな材料を確認してから動こうとする姿勢を強めているためと考えられます。加えて、韓国KOSPIの軟調な動きも重しとなり、朝方には押し目買いによって上昇する場面があったものの、買いが続かず、後場から徐々に売りが優勢となりました。ここまで急ピッチで上昇してきただけに、短期的には利益確定売りをこなしながら次の方向を探る局面に入ったと見るのが自然です。
また、中東情勢については、イラン大統領が戦争終結を訴えたことで一時的に緊張緩和への期待が高まり、原油高への警戒が後退したことは日本株にとってプラス材料です。しかし、米国による対イラン制裁が実際に強化されれば、原油供給や物流、サプライチェーンへの影響を通じてインフレ圧力が強まる可能性があります。原油価格が再び上昇すれば、米国の金融政策にも影響し、世界的な金利上昇を通じて株式市場の重しになる可能性があります。そのため、現状は中東情勢が落ち着いたから安心というより、制裁内容と原油価格の反応を見極める必要がある段階です。
為替市場ではドル円が1ドル=158円90銭台を中心に狭いレンジでもみ合っており、現時点では円安が日本株を強く押し上げるほどの動きにはなっていません。ただし、159円近辺という水準そのものは輸出企業の業績面では依然として追い風です。一方で、今後ベッセント米財務長官の発言や米国の財政政策、対イラン制裁を受けて米長期金利やドルの方向性が変化すれば、ドル円も大きく動く可能性があります。特に、米長期金利が上昇しても単純にドル高になるとは限らず、米国の財政運営や米国債市場への介入姿勢が意識されれば、むしろ中長期的なドル離れにつながる可能性もあります。そうなれば円高が日本株、とりわけ輸出関連株の上値を抑える要因になってきますので、今後は株価と同時にドル円の動きをかなり注意して見る必要があります。
テクニカル的に見ると、日経平均は6万9000円台まで急伸した後、6万5000円台まで調整しており、短期的には過熱感を冷ます調整局面に入っています。6万5000円前後は心理的な節目であり、ここを維持できれば自律反発に転じる可能性があります。一方、ここを明確に割り込むと6万3000~6万4000円台まで調整が深くなる可能性があり、短期的には下値を試す展開に注意が必要です。逆に6万7000円台を回復できれば、今回の下落が単なる押し目だったとの見方が強まり、再び6万9000円台を目指す動きに戻るでしょう。
ファンダメンタル面では、日本企業の業績や円安による輸出企業への追い風は依然として株価を支える材料です。ただし、現在の株価水準では好材料のかなりの部分が織り込まれているため、ここから上昇するには米国株、特にAI・半導体関連株の再上昇が必要になります。最大のポイントは、今後発表されるエヌビディアの決算とジャクソンホール会議で、AI投資の持続性や米金融政策について市場が安心できる材料が出るかどうかです。良好な内容となれば日経平均は再び上昇基調に戻り、6万9000円台、さらに7万円の大台を試す可能性があります。しかし、決算や金融政策への警戒が強まれば、6万5000円を割り込み、6万3000~6万4000円台まで調整する展開も想定しておく必要があります。したがって、目先は「上昇トレンドが終了した」というより、「急騰後の調整を進めながら次の上昇材料を待つ局面」と考えるのが妥当であり、6万5000円前後で下げ止まるかどうかが、今後の相場の方向性を判断する重要なポイントになりそうです。
