3月17日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
業種別では33業種のうち26業種が下落し、全体として売り優勢の展開でした。非鉄金属株や石油石炭株の下げが目立ち、市場では中東情勢の長期化リスクが改めて意識されています。ホルムズ海峡は依然として実質的な封鎖状態に近く、原油輸送の混乱が続く可能性が指摘されています。米国は同盟国に対してタンカー護衛への参加を要請しているものの、各国の足並みはそろっておらず、実効性にも疑問が残る状況です。こうした状況がエネルギー供給への不安を高め、市場のセンチメントを不安定にしているとみられます。
為替市場では、有事のドル買いが意識される地合いとなっており、安全資産としてのドル需要が高まりやすい状況です。ただし今週は主要中央銀行の金融政策発表が相次ぐため、イベントを前にしたポジション調整の動きも出やすく、為替相場は神経質な展開が続く可能性があります。市場では17日の豪州準備銀行、18日のカナダ中銀、米国のFOMC、日本銀行、英国中銀、欧州中央銀行といった主要中銀の政策判断に注目が集まっており、特に原油高によるインフレ圧力について各中銀がどのような認識を示すかが焦点になりそうです。
前週末の米国市場は軟調に推移しました。政府機関閉鎖の影響で10~12月期GDPが市場予想を下回ったことや、コアPCE価格指数の加速によって年内利下げ期待が後退したことが株式市場の重しとなりました。さらにイラン戦争の激化によるホルムズ海峡封鎖の長期化観測が原油価格を押し上げ、インフレ懸念と景気減速懸念の双方が意識される展開となり、米株は終盤にかけて下げ幅を拡大しました。この流れが東京市場の重荷となりましたが、原油価格の急騰が一服したことで午後には押し目買いも入り、日経平均は大きな下落には至りませんでした。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均は短期的な調整局面に入りつつあるものの、5万3000円近辺では押し目買い意欲が確認されており、この水準が当面の下値支持として意識される可能性があります。一方で5万5000円近辺には戻り売り圧力も残っているとみられ、当面はこのレンジ内での神経質な値動きが続く可能性があります。
ファンダメンタルズ面では中東情勢の動向と原油価格の行方、さらに今週の主要中央銀行の金融政策が最大の材料となりそうです。もし原油価格の急騰が一服し、金融政策が概ね市場予想通りの据え置きとなれば、過度なリスク回避姿勢は徐々に後退し、株式市場は落ち着きを取り戻す可能性があります。ただ、ホルムズ海峡を巡る緊張が長期化し、原油価格が高止まりする場合には世界景気への懸念が再び強まり、株価の上値を抑える要因となるでしょう。
短期的には不安定な展開が続きやすいものの、地政学リスクが一定程度織り込まれれば、押し目買いを背景に徐々に底固めの動きに移行していく可能性が高いと考えられます。
