7月8日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
7日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比1480円73銭安の6万8256円96銭と大幅に続落し、TOPIXも39.70ポイント安の4062.26ポイントと7日ぶりに反落しました。朝方は前日の米国株高を背景にAI・半導体関連株が買い戻され、TOPIXが取引時間中の最高値を更新する場面もみられました。しかし、韓国のサムスン電子が市場予想を上回る決算を発表したにもかかわらず株価が急落したことで、半導体関連株全体への警戒感が強まり、東京市場でも半導体株や電子部品株を中心に売りが拡大しました。値がさ株の下落も指数を押し下げ、後場には一時1700円を超える下落となりました。終盤には押し目買いも入り下げ幅を縮小しましたが戻りは鈍く、利益確定売りに加え、国内長期金利の上昇や今週予定されているETF分配金捻出に伴う売り需要への警戒も重なり、終日軟調な展開となりました。一方で、前日の米国市場ではダウ平均が過去最高値を更新するなど市場全体の流れが崩れたわけではなく、今回の下落は半導体関連株への調整売りや地政学リスクを背景とした短期的なセンチメント悪化の影響が大きかったと感じます。
外国為替市場については、ドル円は1ドル=162円前後を中心とした値動きとなりました。政府が低金利維持を目指しているとの報道を否定する発言を受け、一時は円買いが強まりドル円は161円台後半まで下落しましたが、イランによるホルムズ海峡での商船攻撃が伝わると、有事のドル買いも入りました。このため、円買いとドル買いが交錯する神経質な相場となり、大きな方向感は出ませんでした。また、原油価格の上昇や米10年債利回りの上昇もドルを支える要因となり、市場参加者は中東情勢や米金利の動向を慎重に見極める姿勢を強めていました。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均の6万8000円近辺が重要なサポートラインとして意識され、この水準を維持できれば自律反発から6万9000円台回復を試す展開が期待されます。一方、この水準を下回るようであれば、6万7500円前後まで調整が進む可能性もあります。
ファンダメンタル面では、企業業績は依然として底堅く、円安基調も輸出関連企業の収益を支える環境に変化はありません。また、AI関連投資の拡大という中長期的な成長テーマも継続していることから、日本株の上昇基調そのものは維持されると考えます。ただし、当面は中東情勢や原油価格、米長期金利、米半導体株の動向に加え、ETF分配金に伴う需給要因も相場を左右するため、短期的には値動きの荒い神経質な展開が続きそうです。
