8月24日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
一方、TOPIXは7.56ポイント高の4067.29ポイントと続伸しており、指数全体としては日経平均ほど弱さが目立たなかった点が今回の相場の特徴です。日経平均は終日マイナス圏でしたが、朝方の急落から大きく戻したことを考えると、6万5000円台では下値を拾う投資家がかなり多かったとみられます。直近までAI・半導体関連株を中心に急ピッチで上昇してきただけに、短期的な利益確定売りが出やすい局面ではありますが、下落局面で買いが入ったことは、相場の基調そのものが崩れたわけではないことを示しているように感じます。
また、TOPIXが小幅ながら続伸したことからも、相場の内部では資金が一方向に逃げているわけではありません。半導体関連には買い戻しが入り、鉱業、石油・石炭製品、海運などにも資金が向かったことで、日経平均の下落をかなり吸収しました。逆に、これまで上昇が目立っていたその他製品や医薬品などには利益確定売りが出ており、物色対象が少しずつ入れ替わっている印象です。これは急騰後の相場としては比較的健全な動きで、日経平均だけを見て「全面的なリスクオフ」と判断するのは少し早いでしょう。
為替については、ドル円が1ドル=159円前後でもみ合っており、日本株にとっては引き続き円安が輸出企業の業績を支える一方、160円に近づけば為替介入への警戒感が強まりやすい状況です。さらに、米財務省による長期債買い戻しの増額を受けて米長期金利が大きく低下し、一時ドル売りが強まったものの、その後は金利の反発とともにドルも戻しています。中東情勢が長期化して原油価格が上昇し、インフレ再加速への警戒から米長期金利が再び上昇する展開になれば、ドル高・円安に振れる可能性もあります。ただし、160円近辺では日本側のけん制や介入警戒が強まるため、ドル円が一気に上方向へ走るよりも、158~160円を中心に神経質なもみ合いとなる可能性が高いと考えます。
これからの動きをテクニカル的に見ると、今後の日本株については、短期的にはまだ調整に注意が必要です。日経平均は6万9000円台まで上昇した後、6万7460円、さらに今回6万5260円まで急落しており、上昇局面での過熱感を冷ます動きが続いています。テクニカル面では、まず6万5000円近辺が重要な下値支持線になりそうです。
ここを明確に割り込まなければ、今回の下落は上昇トレンドの中の調整と判断できます。逆に6万5000円を終値ベースで大きく割り込む場合は、6万3000~6万4000円程度まで調整が深くなる可能性があります。
一方、6万6000~6万7000円台を固めて再び6万8000円台を回復できれば、6万9000円台、さらには7万円の大台を再び試す展開が視野に入ってきます。
ファンダメンタル面では、来週26日に予定されるエヌビディアの決算が最大の焦点になりそうです。
現在の日本株はAI・半導体関連株への依存度が高いため、エヌビディアの業績や先行き見通しが市場予想を上回れば、今回の調整をきっかけに再び半導体株へ資金が戻り、日経平均の上昇を牽引する可能性があります。
反対に、決算内容や見通しが期待に届かなければ、これまで大きく上昇してきたAI関連株を中心に利益確定売りが強まり、日経平均は下値を試す展開になりやすいでしょう。加えて、原油高、中東情勢、米長期金利、ドル円の動向も引き続き重要です。
