9月18日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
これからの動きをテクニカル的にみると、日経平均は6万3000円台で下げ止まり、6万4000円台を回復したことで短期的には反発基調が強まっています。ただし、きょうの高値6万4643円を突破できずに上げ幅を大きく縮小した点は、上値の重さを示しています。まずは6万4500円前後を明確に上抜け、さらに6万5000円台を回復できるかが重要です。逆に6万4000円を割り込んだ場合は、再び6万3000円台前半までの調整に注意が必要です。したがって、目先は6万3000~6万5000円程度のレンジを中心に、明日の日銀会合と植田総裁会見をきっかけに方向感が決まるでしょう。
ファンダメンタル面では、米国と日本の金融政策が同時に転換点を迎えていることが、現在の最大の不透明要因です。米国では利上げ再開と年内の追加利上げ観測が株式市場の上値を抑える一方、AI・半導体関連を中心とした企業業績への期待は依然として強く、株価を下支えしています。日本でも企業業績や設備投資、AI関連需要への期待は相場の基礎的な支援材料です。さらに原油価格が落ち着けば、インフレ懸念や企業のコスト負担が和らぐため、株式市場にはプラス材料となります。ただし、日米の長期金利が上昇していることを考えると、PERなど株価のバリュエーションを大きく切り上げるには慎重にならざるを得ません。
日米の金融引き締め姿勢と円高リスクが上値を抑えるため、現段階では一気に上昇トレンドへ戻るというより、金融政策を確認しながら戻りを試す相場になりやすいと思われます。
もっとも、きょうの値動きを見ると、朝方の強さがそのまま終日続いたわけではありません。FOMCを通過したとはいえ、米国の金融政策が再び利上げ方向に向かう可能性が意識されており、金利上昇への警戒感は残っています。そのため、寄り付き直後に大きく上昇したところでは利益確定売りが出やすく、上値を追う勢いは徐々に鈍りました。後場にはKOSPIが小幅安に転じたことも重しとなり、日経平均が一時マイナス圏へ沈む場面もありました。それでも売りが一巡すると再び買い戻され、最終的にはプラス圏を維持して終えています。この動きからは、下値では押し目買いが入る一方、6万4000円台では戻り売りも出やすいという、現在の相場の特徴がよく表れているといえます。
また、きょうは半導体株だけではなく、海運やその他製品など幅広い業種に買いが広がり、33業種中28業種が上昇しました。これは単なる一部の主力株だけによる指数押し上げではなく、相場全体に買い戻しの動きが広がったことを示しています。一方で、日経平均はここ最近、6万5000円近辺から6万3000円台まで大きく振れるなど、非常にボラティリティの高い状態が続いています。投資家心理としても、下落すれば割安感から買いたくなり、上昇すれば高値警戒から利益を確定したくなるという、方向感の定まりにくい局面に入っています。
為替市場では、ドル円が一時1ドル=156円30銭付近まで上昇した後、155円50銭台まで円高方向に押し戻されています。FOMC後のドル買いが一服したことに加え、原油価格の下落や、明日の日銀金融政策決定会合を控えた円買いが重なっています。市場では0.25%の利上げがある程度織り込まれているため、明日の注目点は利上げそのものよりも、植田総裁が今後の追加利上げについてどの程度前向きな姿勢を示すかです。仮に日銀が今後の利上げ継続を強く示せば、円高が進み、輸出関連株には利益確定売りが出る可能性があります。逆に、追加利上げについて慎重な姿勢が示されれば、円安方向への揺り戻しとともに日本株が買われる展開も考えられます。
