8月27日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
これからの動きをテクニカル的に見ると、まず日経平均が6万6000円台を維持できるかがポイントです。今日の上昇によって短期的な地合いは再び改善していますので、6万6000円台を維持できれば、次は6万6500円前後、さらに6万7000円台を試す展開が期待できます。ただし、6万7000円近辺は戻り売りが出やすい水準でもあります。逆に6万6000円を明確に割り込むようなら、6万5000円前後までの調整を警戒したいところです。今のところ上昇基調は維持されていますが、短期的にはかなりイベント依存の相場になっています。
ファンダメンタル面では、最大の材料がエヌビディア決算、その次が米PCE価格指数です。エヌビディアが市場予想を上回り、AI関連需要の強さが確認されれば、米国株高から日本株にも買いが波及し、日経平均は6万7000円台を目指す可能性があります。さらにドル円が159円前後で安定すれば、輸出関連株にも追い風となります。一方、PCEが予想以上に強ければ米利下げ期待が後退し、米長期金利が上昇することで株式市場には逆風となる場合も頭に入れて置かなければなりません。
今日の日経平均は、朝方こそ半導体関連株への利益確定売りなどから弱含む場面がありましたが、最終的には405円高となり、6万6000円台をしっかり回復しました。前日の米国株高に加えて、原油先物価格の下落、米長期金利の低下が投資家心理を支えた格好です。特に最近の相場ではAI・半導体関連株に資金が集中していましたが、今日は証券商品先物やサービスなどにも買いが入り、33業種のうち18業種が上昇しました。日経平均だけが上昇しているというよりも、ある程度物色の広がりが確認できた点は良い動きだったと思います。
一方で、今日の上昇をそのまま強い上昇トレンド再開と判断するのはまだ早いでしょう。日経平均は一時6万6442円まで上昇したものの、そこから上値を伸ばし切れませんでした。これはやはり、今晩のエヌビディア決算を見極めたいという投資家が多かったためだと思います。ここまでAI・半導体関連株が相場を大きく押し上げてきただけに、決算内容だけでなく、決算発表後に米国の半導体株がどのような値動きをするのかが非常に重要です。
為替については、ドル円が159円台から158円台後半へと円高方向に動きました。ホルムズ海峡の再開に向けた暫定合意を受けて原油価格が下落し、これまで積み上がっていた円売りポジションの巻き戻しが入ったと考えられます。現在は159円付近で上値が重くなっていますが、ここから円高がさらに進むようなら、日本株にとってはややマイナス材料になります。ただ、原油安によって日本の輸入コストが低下するメリットもありますので、今回については「円高=日本株下落」と単純に考える必要はないと思います。むしろ今後は、159円を突破して再び円安が進むのか、158円台を割り込んで円高が加速するのかに注目したいところです。
また、日銀の早期利上げ観測も徐々に意識され始めています。ジャクソンホール会議には植田総裁ではなく高田審議委員が参加するとの報道もあり、海外投資家からすれば、9月以降の日銀の政策変更を意識させる材料になります。さらに植田総裁とベッセント米財務長官の会談が実現すれば、日銀の利上げ姿勢について何らかの思惑が生まれる可能性があります。こうした動きは円高要因になりやすいため、株価を見るうえでも為替と日銀政策はこれまで以上に重要になってくるでしょう。
