9月1日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
これからの動きをテクニカル的に見ると、本日75日移動平均線を再び下回ったことが気になります。今後この75日線を早い段階で回復できれば、本日の急落は一時的な調整だったとの見方が強まり、
6万7000円台から6万8000円台への再上昇を目指す展開が期待できます。逆に75日線を明確に上回れず、戻り売りが続くようなら、まず6万5000円前後が次の下値メドとして意識されます。さらにそこを割り込むと、6万4000円台まで調整が深くなるでしょう。
ただ、本日は6万4832円まで売られた後に急速に戻しているため、この水準では一定の押し目買い需要が確認できています。
ファンダメンタル面では、短期的にはFRBの金融政策と米雇用統計が最大の焦点です。
利上げ警戒が強まればPERの高いAI・半導体株にはバリュエーション調整が入りやすく、日経平均には上値の重い展開が続く可能性があります。
一方で、日本企業の業績や設備投資、AI関連需要そのものが急激に悪化したわけではなく、TOPIXが8日続伸していることからも、日本株全体の資金需要が消えているとは考えにくいです。そのため、現段階では急落局面を「相場の天井」と決めつけるよりも、6万5000円前後を維持できるか、そして75日線を再び回復できるかを確認することが重要です。
短期的には米金融政策を巡る不透明感から上下に振れやすいものの、6万5000円近辺で下げ止まり、米雇用統計が無難な内容となれば再び6万7000~6万8000円台を試す展開がきたいできるのでしょう。
特に、日経平均とは対照的にTOPIXが9.58ポイント高の4156.29ポイントと8日続伸した点は重要です。日経平均は値がさの半導体やAI関連株の影響を受けやすいため、これらが売られると指数全体が大きく下がって見えますが、本日の東証プライム市場では値上がり881銘柄に対して値下がり634銘柄と、値上がり銘柄の方が多くなっています。
つまり、指数だけを見るとかなり弱い印象を受けますが、市場全体ではそこまで全面的なリスク回避になっていません。
むしろ、AI・半導体などこれまで上昇をけん引してきた銘柄から、その他の業種へ資金が移動している側面もあります。
一方で、朝方の1573円安は軽視できません。先週までの上昇によって日経平均にはかなり利益確定売りが蓄積しており、ウォーシュ議長のインフレ警戒発言がそのきっかけになった格好です。
米国では金融引き締めが長期化する可能性が意識され、ハイテク株が売られました。日経平均もその影響をまともに受けましたが、後場に入って下げ幅を急速に縮小したことで、現時点では「上昇トレンドが完全に崩れた」というより、「過熱していた相場が一度冷却されている」という見方の方がしっくりきます。
今週は米雇用関連指標が相次いで発表され、特に週末の米雇用統計が大きなポイントになります。
雇用が強ければFRBの利上げ観測がさらに強まり、米国のハイテク株や日本の半導体株には逆風となる可能性があります。
一方、雇用の弱さが確認されれば、金融引き締めへの警戒が後退し、先週末から売られたAI・半導体関連株に再び買いが入る展開も考えられます。
つまり、今週の日経平均は国内材料だけで方向を決めるというより、米金利、米ハイテク株、ドル円、そして米雇用統計を材料に大きく振らされる可能性が高いでしょう。
為替市場では、ウォーシュ議長の発言を受けてドル高が進んだ後、週明けにはやや一服し、ドル円は160円台から159円台へと円高方向に振れています。
ここは日本株にとって少し注意が必要です。円高が進めば輸出企業の採算改善期待が後退しやすく、日経平均の上値を抑える要因になります。
また、日銀の追加利上げ観測が再び意識されれば、これまで積み上がっていた円売りポジションの巻き戻しが加速する可能性もあります。
ただし、現状ではドル指数が21日移動平均線を上回っており、ドル高基調そのものが崩れたわけではありません。
したがって、現時点では円高トレンドへ転換したと判断する段階ではなく、159円台を中心とした為替の動きを見極める局面だと考えられます。
