8月31日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
TOPIXも29.49ポイント高の4146.71ポイントと7日続伸しました。
これからの動きをテクニカル的に見ると、日経平均は6万6000円台を維持しており、短期的な上昇基調そのものはまだ崩れていません。ただし、一時6万6800円台まで上昇してから押し戻されたことを考えると、6万6800~6万7000円近辺が目先の重要な上値抵抗帯になりそうです。
ここを明確に突破できれば、再び6万9000円台を目指す展開も視野に入ってきます。
一方、6万6000円を割り込むようなら短期的な過熱感を冷ます調整が入りやすく、まず6万5000円台から6万4000円台が下値の確認ポイントになりそうです。TOPIXが7日続伸していることを考えると、現時点では押し目を買う動きが続く可能性のほうがやや高いとみられます。
ファンダメンタル面では、エヌビディアの好決算によってAI・半導体需要に対する期待が再び強まっていることは日本株にとって追い風です。
加えて、米国株が堅調で、米金融政策が過度に引き締め方向へ傾かなければ、海外投資家のリスク選好も維持されやすいでしょう。
その一方で、現在の日本株はかなり高い水準まで上昇しているため、好材料が出ても上値では利益確定売りが出やすくなっています。
日経平均は一時6万6842円82銭まで上昇し、6万6000円台をしっかりと維持しています。
米国市場ではエヌビディアの決算を好感して半導体株が買われ、セールスフォースなどソフトウエア関連も堅調だったことから、日本市場でも半導体関連を中心に幅広い銘柄へ資金が向かいました。
ただ、今日の相場は単純に「強い」と判断するよりも、重要イベントを前にした様子見と押し目買いが同時に入った一日だったと感じます。
特に日経平均は一時700円を超えて上昇したにもかかわらず、そこから上げ幅を縮小して終えており、6万6000円台後半では戻り待ちの売りがかなり強くなっています。
直近では大きく上昇してきた反動もあり、投資家としてはここからさらに上値を追うよりも、今晩の米国市場の反応を確認してから動きたいという心理が強かったのでしょう。一方で、TOPIXは7日続伸しており、日経平均だけでなく市場全体に買いが入っている点は非常に良い材料です。
サービス株やその他製品株などにも買いが広がったことから、半導体だけに依存した上昇ではなく、物色の裾野が広がっていることも確認できます。
そして、今日の最大のポイントは、やはりジャクソンホール会議でのウォーシュ議長の講演です。
市場にとって金融政策に関する明確なメッセージが少ないなか、今回の発言は今後の米国金利やドル、さらには世界の株式市場の方向性を左右する可能性があります。
特にインフレを伸びが鈍化していると見るのか、それとも水準そのものが高く、粘着性があると見るのかによって市場の解釈は大きく変わります。
また、FRBの独立性を巡る問題や米長期金利を抑えるための米財務省の政策なども絡んでおり、単純な金融政策イベントではありません。
そのため、今晩の講演を前に今日の日本株が6万6000円台後半で上値を抑えられたのは、むしろ自然な動きだったと考えます。
為替については、ドル円の動きも日本株を見るうえで重要です。円安基調が維持されれば輸出関連企業の業績期待につながりやすく、日経平均の下支え要因になりますが、今晩のウォーシュFRB議長の講演を控えているため、ドル円も非常に動きやすい局面です。
インフレの鈍化を強調して金融緩和に前向きな姿勢が示されればドル売り・円高方向、反対にインフレの粘着性を警戒して金利を高めに維持する姿勢が示されればドル買い・円安方向に反応する可能性があります。
特に現在の株式市場は米国の金融政策に対する期待をかなり織り込んでいるため、為替が大きく円高へ振れた場合には、日本株にも利益確定売りが出やすくなるでしょう。
