10月26日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
これからの動きをテクニカル的に見ると、テクニカル面では、朝方に接近した200日移動平均線が重要な下値支持線として意識されます。23日の安値6万1462円近辺を維持し、6万2000円台を固められれば、短期的な自律反発に向かう展開が期待されます。ただし、200日移動平均線を明確に下回り、6万1000円台での推移が続く場合は、投資家の損失回避売りや信用取引の整理が重なり、下落が加速する展開にも警戒が必要です。上値では、まず6万4000円台を回復できるかが焦点となり、その水準を安定して上回るには、半導体関連株を中心とした買い戻しの広がりが欠かせません。
ファンダメンタル面では、AI関連企業の巨額投資が将来の収益拡大につながるのか、それとも資金負担や投資効率の悪化を招くのかという点が、当面の相場を左右する重要なテーマです。これまでAI需要への期待を先取りして上昇してきた銘柄ほど、決算内容や設備投資計画に対する市場の評価が厳しくなりやすく、米ハイテク株の動向が日本の半導体関連株にも強く影響すると考えられます。さらに、中東情勢に伴う原油高は企業収益や物価への懸念を強める要因となる一方、日銀と米連邦準備制度理事会(FRB)の政策判断も、金利や為替を通じて株価に影響を与えます。
したがって、目先は急落後の自律反発が入る余地があるものの、上昇基調への復帰を判断するには慎重さが必要です。米国のAI関連株が落ち着きを取り戻し、企業決算で投資に見合う収益成長が確認されれば、日本株も半導体関連株を中心に持ち直す展開が見込まれます。反対に、AI投資への不信感や信用リスクへの懸念が広がり、米国株安と円高が同時に進行すれば、日経平均は6万1000円台を再び試す展開が想定されます。来週の金融政策イベントを前に積極的な買いが入りにくいことも踏まえ、当面は反発の大きさだけで判断せず、200日移動平均線を維持できるか、そして半導体関連株の売りが一巡するかを確認することが重要です。
一方、朝方の急落後は売り一巡感が広がり、日用品や医薬品など景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄に資金が流入しました。また、金利低下を背景に不動産株が上昇したほか、後場にはキオクシアやフジクラ、太陽誘電などに押し目買いが入り、日経平均は安値から大きく下げ幅を縮小しました。終値だけを見ると下落は限定的ですが、朝方には200日移動平均線に接近する場面があり、相場の不安定さが改めて浮き彫りになっています。東証33業種のうち25業種が下落しており、一部の銘柄に買い戻しが入ったものの、市場全体では依然として売り圧力が優勢でした。銀行株や海運株も下落しており、AI関連株だけでなく、幅広い業種に投資家の慎重姿勢が広がっています。
外国為替市場では、リスク回避の円買いを背景にドル円が一時156円08銭まで下落しましたが、その後は株式市場の下げ幅縮小などを受けて157円10銭近辺まで反発しました。目先は156円50銭から157円50銭程度の推移が中心となりそうですが、米国株安が再燃すれば円高が進み、日本株の輸出関連銘柄にとって重荷となる展開も考えられます。また、来週には日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているため、金融政策を巡る思惑から為替・株式市場ともに値動きが荒くなりやすい局面です。
