5月27日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
特に印象的だったのは、下落局面でも相場が崩れなかったことです。半導体関連や電線株、商社株など、ここまで相場をけん引してきた主力銘柄には利益確定売りが入りましたが、全面安のような雰囲気にはならず、売り一巡後は冷静に押し目買いが入っていました。ソフトバンクグループが指数を大きく支えたこともあり、日経平均全体の下値不安はかなり抑えられていた印象です。一方で、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数を見ると、指数ほど強い地合いではなく、個別では高値警戒感が徐々に広がり始めていることもわかります。
為替市場ではドル円が159円前後での推移となりました。中東情勢を背景にした「有事のドル買い」が意識され、ドルは底堅く推移していますが、現時点では急激な円安進行というより、高値圏でのもみ合いという印象です。この水準の円安は引き続き日本株、とくに輸出関連企業の業績期待を支える材料になっていますが、同時に原油高によるコスト上昇懸念も意識されやすく、マーケットとしては円安を単純に好感する段階ではなくなってきています。
中東情勢については、ホルムズ海峡を巡る報道など神経質な材料は残るものの、市場は以前ほど悲観的には反応していません。むしろ、外交交渉や資産凍結問題の進展など、「最終的には一定の合意に向かうのではないか」という見方が徐々に優勢になっているようです。そのため、原油価格も急騰一辺倒にはならず、株式市場もパニック的な売りには至っていません。現状では地政学リスクは「相場急落要因」というより、「短期的な値動きを荒くする材料」として消化されている印象です。
これからの動きをテクニカル的にみると、依然として強い上昇トレンドが維持されています。短期間で急騰した反動から、目先は利益確定売りやスピード調整が入りやすく、6万4000円台では値動きが荒くなる可能性があります。ただ、今回のように下げた場面で押し目買いがしっかり入っていることから、相場の基調自体は強気継続とみられます。仮に調整が入っても、6万3000円台から6万4000円近辺では買い需要が意識されやすそうです。一方で、上値では6万6000円前後が次の心理的な節目として意識される展開になりそうです。
ファンダメンタル面では、円安継続、AI・半導体関連への資金流入、企業業績への期待などが引き続き株価を支える要因になっています。また、米国市場でも景気後退懸念が後退しつつあり、世界的なリスク選好ムードが維持されれば、日本株への資金流入も続く可能性があります。ただし、短期的には中東情勢や原油価格、さらに米国の消費者信頼感や金利動向次第で市場心理が揺れやすく、過熱感を冷ますような調整局面は今後も断続的に入りそうです。それでも現段階では、大きなトレンドとしては押し目をこなしながら上値を試す流れが続く可能性が高いでしょう。
