5月29日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
物色面では、ここまで相場をけん引してきたAI・半導体関連に利益確定売りが目立った一方、防衛関連や資源関連の一角には資金シフトの動きも見られました。ただ、市場全体としては地政学リスクを強く意識する展開となり、非鉄金属や保険など幅広いセクターが軟調でした。特に今回は、単なる警戒感ではなく、実際の軍事行動が報じられたことでアルゴリズム売買や短期筋のリスク回避売りも加速した印象があります。
為替市場では、ドル円が1ドル=159円台後半から半ばへやや円高方向へ振れましたが、全体としては比較的落ち着いた動きでした。有事のドル買いが一巡したことで、過度な円安加速にはつながらず、株式市場も為替よりは中東情勢そのものに反応していた印象です。一方で原油価格は90ドル台へ上昇しており、インフレ再燃への警戒感は今後も意識されやすい状況です。
今夜は米PCE価格指数をはじめ、個人支出、GDP改定値、耐久財受注など重要指標が相次いで発表されるため、市場は方向感を出しにくい状態にあります。特にPCE価格指数が市場予想を上回る場合、FRBの高金利長期化観測が再燃し、米長期金利上昇を通じて世界株安につながる可能性があります。逆に、インフレ鈍化が確認されれば、中東リスクが残る中でも株式市場には安心感が広がりやすくなるでしょう。
これからの動きをテクニカル的にみると、日経平均は一時大きく崩れたものの、終盤にかけて下げ渋ったことで、押し目買い意欲の強さも確認できました。依然として上昇トレンド自体は維持されており、6万3000円台後半から6万4000円近辺では一定のサポートが意識されそうです。ただ、直近は急ピッチで上昇してきた反動もあり、高値圏では利益確定売りが出やすく、ボラティリティの高い展開が続く可能性があります。短期的には中東情勢次第で乱高下しやすい局面ですが、テクニカル的には押し目形成局面に入っている印象です。
ファンダメンタル面では、AI・半導体需要の強さや国内企業業績の拡大期待、円安メリットなど、日本株を支える材料自体は依然として健在です。一方で、中東情勢悪化による原油高、米インフレ再燃、米金利上昇リスクは今後の大きな不安材料となります。特に原油高が長引けば企業収益への圧迫要因となり、世界景気への悪影響も警戒されます。ただ、現状では市場全体が全面的な弱気に転換したというより、過熱感を冷ます調整局面との見方が優勢であり、地政学リスクが一定程度落ち着けば、再び押し目買い優勢の相場へ戻る可能性は高いでしょう。
