8月17日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
今回の上昇を支えたのは、米国市場で原油価格の下落やPPIの結果を受けて利上げへの警戒感が後退し、長期金利が低下したことでナスダックやAI・半導体関連株が堅調だったことです。その流れが東京市場にも波及し、日経平均では指数寄与度の大きい値がさ株を中心に買いが入りました。また、国内企業の4~6月期決算についても、好業績銘柄を選別して買う動きが続いており、単純な指数先物主導だけではなく、個別株にも物色が広がっている点は相場の強さを感じさせます。バンダイナムコや任天堂などのその他製品株、郵船や川崎汽船などの海運株が上昇したことからも、半導体・AI関連だけに資金が集中しているわけではなく、循環的な買いが広がっていることが分かります。
一方で、朝方に約1300円高まで上昇した日経平均が、最終的には405円高まで上げ幅を縮小したことは無視できません。6万9000円台では利益確定売りや戻り待ちの売りが強まりやすく、連日の上昇による高値警戒感も意識され始めています。さらに、8月限のSQ値が6万9702円13銭となり、現物市場の高値を上回る「幻のSQ」となったことも、短期的には6万9700円近辺が強い上値抵抗帯として意識される可能性があります。週末ということもあり、積極的に上値を追うよりも、いったん利益を確定して次の材料を待つ投資家が増えた印象です。
為替市場では、東京市場終盤に日銀が早ければ9月にも利上げを行い、その後の利上げペースを加速させる可能性があるとの報道を受け、円買いが強まる場面がありました。米国ではインフレ指標の落ち着きを受けて9月利上げ観測が後退している一方、日本では利上げ観測が徐々に高まっているため、日米の金融政策の方向性の違いが意識されれば、ドル円には円高圧力がかかりやすくなります。ただし、依然として日米の金利差は大きく、株高によるリスク選好や円キャリー取引への需要も残っています。したがって、直ちに大幅な円高へ向かうというより、今後は米金利と日銀の利上げ観測を材料に、ドル円が上下に振れながら方向感を探る展開になりそうです。ドル円が円高方向に進めば輸出関連株には逆風となる一方、米金利低下と米国株高が同時に進めば、日本株には一定の下支え効果が期待できます。
これからの動きをテクニカル的に見ると、6万9000円台を一度突破したことで上昇トレンドそのものは維持されています。5日線や25日線が上向きで推移する限り、基本的には押し目買いが優勢と考えられます。ただし、短期間で大きく上昇してきたため、RSIなどの過熱指標が高まりやすく、6万9000円台から7万円にかけては利益確定売りが増える可能性があります。まずは本日の高値6万9608円とSQ値6万9702円を明確に上回れるかが重要で、これを終値ベースで突破できれば、心理的節目である7万円を試す展開が現実味を帯びてきます。一方、6万9000円を維持できず、6万8000円を明確に割り込むようなら、短期的な調整が強まり、6万6000~6万7000円程度までの押しを想定しておく必要があります。
ファンダメンタル面では、米国の利上げ観測後退、長期金利の低下、AI・半導体関連株の堅調さ、国内企業の好決算という複数の材料が日本株を支えており、現時点では上昇基調が崩れたと判断する材料は乏しいです。特に米国で金融引き締めへの警戒が後退し、NASDAQや半導体株が上昇を続けるなら、日本のAI・半導体関連株にも資金が向かいやすく、日経平均の上値を押し上げる可能性があります。ただし、日銀の9月利上げ観測が強まって円高が進行した場合や、米国の小売売上高などの経済指標をきっかけに米金利が再上昇した場合には、これまで上昇してきた値がさ株や半導体株を中心に調整が入ることもあるでしょう。
