9月9日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
これからの動きをテクニカル的に見ると、今回の日経平均の下落によって25日移動平均線を下回ったことが重要です。さらに、25日線や75日線が今後の戻り局面で上値抵抗として意識されやすくなっています。前日までの上昇によって短期的な過熱感が高まっていたところへ、今日は1130円を超える大幅安となったため、短期的にはトレンド転換なのか、単なる上昇途中の調整なのかを見極める局面に入ったと考えます。特に明日の取引で今日の安値6万5269円近辺を維持できるかが重要です。ここで下げ止まれば、今回の下落を「急上昇後のスピード調整」と判断できますが、安値を割り込み、さらに6万4000円台まで下落するようなら、短期的な調整が一段深くなるでしょう。
ファンダメンタル面では、今晩から再開する米国株市場が最大のポイントです。米国市場は前日がレーバーデーで休場だったため、これまでの米国株の値動きが日本市場に十分織り込まれていません。米国株、特にNASDAQや半導体株が強ければ、日本株も明日は押し目買いが入りやすくなります。一方、米国の長期金利上昇やAI・半導体株への利益確定売りが強まれば、今日失速した日本の半導体株にも売りが波及するかもしれません。
また、中東情勢への警戒や金利・為替を巡る不透明感も残っており、今は強気一辺倒で買い上がる局面ではありません。
前場はKOSPIの上昇などを支えに半導体株が買われ、日経平均も一時プラス圏を回復しました。アドバンテストや東京エレクトロンなど指数への寄与度が大きい銘柄が上昇していたことから、日経平均だけを見ると相場はそれほど悪くないようにも見えました。しかし、後場になると半導体株の上値が重くなり、それまで指数を支えていた銘柄が失速したことで、一気に相場の雰囲気が悪化しました。日経平均が高値圏で利益確定売りを吸収できず、むしろ時間の経過とともに売りが増えたことは、短期的な過熱感がかなり強まっていたことを示しています。前日の上昇を考えれば調整そのものは不自然ではありませんが、安値引けになったことで、明日に向けてはもう一段の下値を警戒する必要があります。
今回の下落で特に重要なのが為替です。ドル円は先週月曜日に160円39銭を付けた後、急速に円高方向へ動いており、今日は一時152円89銭までドル安・円高が進みました。短期間で7円以上も円高が進んだ計算で、輸出企業の採算悪化に対する警戒が強まっています。トヨタやホンダなど自動車株が売られたのも、この急激な円高が大きな要因です。また、円キャリー取引の巻き戻しが意識される状況では、円高そのものが日本株の売りを誘発するだけでなく、海外投資家のリスクポジション縮小につながる可能性もあります。一方で、152円台までの急激な円高には短期的な行き過ぎ感も出ています。そのため、ドル円が153~154円台で下げ止まり、155円台を回復できるようなら、日本株にも自律反発が入る余地があります。逆に152円台を明確に割り込むようなら、為替主導で株式市場の下値不安がさらに強まる可能性があります。
