9月2日 今仕込んでおきたい注目の銘柄 |
今日の相場とこれからの見通し
これからの動きをテクニカル的に見ると、まず6万6000円前後が重要な攻防ラインになりそうです。
本日は一時6万5576円まで下落したものの、そこから大きく切り返しており、6万5500~6万6000円近辺では押し目買いが入ることが確認できました。
一方で、75日移動平均線を下回って推移しているため、現状ではまだ上値の重さが残っています。
今後、6万6000円台を維持しながら75日線を明確に回復できれば、再び6万7000円台、さらに6万8000円方向を目指す動きに戻る動きになるでしょう。
逆に6万5500円近辺を明確に割り込むと、6万5000円、さらに6万4000円台まで調整が深くなる事が考えられます。
ファンダメンタル面では、短期的にはやや慎重に見ています。米国の利上げ観測、日米長期金利の上昇、原油高、中東情勢という複数のマイナス材料が重なっているためです。ただし、TOPIXが9日続伸していることや、今日のように急落局面で押し目買いが入っていることを考えると、現時点で日本株の上昇トレンドそのものが完全に崩れたとは考えていません。むしろ短期的にはAI・半導体株の調整と資金循環が続き、日経平均は6万5500~6万7000円程度のレンジで値固めをする事が考えられます。
そのうえで、米国の金利上昇が一服し、ドル円が160円近辺で安定し、中東情勢も悪化しなければ、再び上値を試す展開が期待できます。
反対に、米金利と原油価格がさらに上昇し、円安に対する政策対応への警戒が強まれば、6万5000円割れを試す調整局面に入る可能性があります。
現状では「大幅な下落トレンド入り」というより、急ピッチで上昇してきた日経平均が金利・地政学リスクを消化するための調整局面と捉えるのが妥当だと思います。
これは、指数への寄与度が大きいAI・半導体関連株が売られる一方で、資源・エネルギー、商社、内需、電力などへ資金が移動していたことを示しています。+
つまり、今日は市場全体から資金が逃げたというよりも、これまで大きく買われてきたAI・半導体株から、出遅れた銘柄やディフェンシブ性のある銘柄へ資金が循環したと見ることができます。この点は、日経平均の下落だけを見て「日本株全体が弱くなった」と判断するのは少し早いと思います。
ただし、相場を取り巻く環境そのものは決して楽観できません。米国ではウォーシュFRB議長のタカ派姿勢を背景に9月の利上げ観測が高まり、米10年債利回りも4.78%台まで上昇しています。日本でも10年国債利回りが一時3%に達しており、日米双方で金利上昇が株式市場のバリュエーションを圧迫しています。
特に高PERのAI・半導体関連株にとっては、金利上昇は株価の重しになりやすく、ここまで相場をけん引してきた主力銘柄に利益確定売りが出やすい局面になっています。
さらに無視できないのが中東情勢です。米国とイランの攻撃の応酬が再燃し、NY原油先物が一時87ドル台、足元でも86ドル台に高止まりしています。
原油価格の上昇は資源関連株には追い風ですが、日本経済全体にとっては輸入コスト上昇によるインフレ圧力となります。
ここに日米の金利上昇が重なると、企業のコスト負担や個人消費への影響も意識されやすくなります。
したがって、今後は「原油高による資源株への買い」と「インフレ・金利上昇による株式全体への売り」という二つの力がぶつかる展開になりそうです。
為替については、ドル円が1ドル=159円90銭台まで円安方向に推移しており、円安そのものは輸出企業にとって追い風です。
ただ、現在の159円台は単純に「円安だから日本株にプラス」と考えにくいところがあります。
米国の利上げ観測によるドル高に加えて、日本側では日銀の追加利上げや為替介入への警戒が強まっているためです。
特に160円近辺では政策当局への警戒感が強まりやすく、円安が進むほど介入や日銀の対応を意識した円高への巻き戻しリスクも高まります。
そのため、現状のドル円は日本株を支える材料である一方、非常に不安定な材料にもなっていると考えられます。
